ユニクロ的な社会へ
ファーストリテイリングが10月8日に発表した2009年8月期の連結決算。もうご案内するまでもなく、営業利益1086億円(前期比24%増)。今のご時勢、消費不況で小売各社の業績が苦戦しているにも拘わらず、その中に在って何と!過去最高益を更新。既存店売上高は、何と前期比11%増です。しかも、10月の既存店売上高は前年同月期比 35.7%増。本当に凄いですね。
実際、「ユニクロ」には個人的にもお世話になっています。何せ、品質が良く、しかも低価格。今の不況の中で消費者のニーズと見事にマッチしています。そして、同じ路線を行く会社としては、ニトリもまたそうだと思います。とにかく安くて、良品質と言うのは、今のご時勢、消費者にとっては有難い限りです。
しかし、経済学には「合成の誤謬」という言葉があります。つまり、個別で見ると良い話であっても、仮にそうした流れがどんどん加速していったら、日本経済全体で見た時には果たして本当に良いことなのか?。それについては、よく考えてみる必要があります。つまり、日本のGDP(国内総生産)の7割を占める個人消費にとっては、ユニクロやニトリが提供する低価格品よりも、百貨店の得意とする高額商品が売れた方が良いに決まっています。にも拘わらず、仮に日本でこのまま低価格品志向が続くとするならば、そうした中で日本経済全体の個人消費の水準を維持する為には、人口増が続いて全需要を伸ばさないことには維持できません。しかしながら、米国や中国と、日本との決定的な違いは、日本は人口減少国だという事です。しかも、急速に高齢化が進んでいるのです。
ただ、私は以前に兄弟ブログの方で、「変革へのチャンス」と言う記事を書きました。つまり、何が何でもGDP世界第2位の経済力を死守しようとする事が本当に意味あることなのか?。私は必ずしもそうではないのではないかと考えておりまして、今後とも議論を深めていきたいと思っているところです。
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